住宅を建てる時、建具にこだわったり気を使ったりしますよね。その中で勝手口についてのお話をします。
一戸建て住宅であれば、キッチンの横に勝手口と呼ばれるサブのドアがつけられるものです。キッチンから直接外部に出入りできる勝手口は、主婦にとっては非常に便利なものです。
キッチンででたゴミや資源ごみは、勝手口から外に出すことで仮置きすることができます。またわざわざ玄関から外出しなくても、勝手口から買い物にでかけるほうが便利な場合があります。買い物したものを勝手口から直接持ち込むほうが楽です。
このように便利に使える勝手口ですが、施工する時は、よりよい勝手口を選んでおくほうがあとあと助かります。
玄関扉に比べると簡素なイメージのある勝手口。だからといってセレクトを怠るのは問題です。気を使いたい点は、防犯性や断熱性、遮音性といったことです。
泥棒が侵入しやすいのは、窓ガラスと勝手口です。なぜなら施錠に甘さがあるからです。しかし、勝手口も製品をきちんと選ぶことで防犯性を高めることができます。
たとえばトステムが発売している勝手口ですが、サムターン錠が2箇所に設置されています。それらは500㎜の間隔があけてあるので、万が一、ガラスを割られた場合、一度に2つ同時解錠できないように工夫してあります。またオプションで室内側のサムターンを取り外すことができ、サムターン回しの被害を防ぎます。
住宅の気密性は上げてあるのに、勝手口が盲点となり、ここから熱が奪われたり、外気の冷えを呼び込んでしまうといったことがあります。これらの点にも配慮されていること、また、隣家や道路からの騒音を防ぐ防音の工夫がされていることにも着目して、勝手口を選べば、より快適な空間にすることができます。